« 樽あけのSPITFIREはうまいぞ | トップページ | 政治をしなさい »

2004.07.21

呼び込み、コンビニ

日中の暑さの名残を嗜んでいる夜がようやく始まりはじめたころ、靖国神社から人ブロックほどのオフィス街の外れを歩いていると、
「滋養強壮、体力増強…」と威勢のいい、口上のようなものがどこからか聞こえてきた。

どこかの居酒屋が呼び込みでもしているのかと思ったけれど、あたりには、そんなお店もない。
歩き進むうちに、その声は、心地よいリズムとともに大きくなり、その声の主がどこにいるかが判明した。
交差点の角にあるコンビニの前からである。店頭で、お兄さんが、声をはりあげ、口上にも似た呼び込みをやっている。よく聞くと、うなぎの弁当の宣伝であった。

同時に、「あの兄ちゃん、本当に素人か?」、「ああ、そんな時期(土用の丑の日)かー」、「丑の日って、バレンタインやクリスマスに匹敵するほどまでになったのか!?(店頭でそんなことやっているのは、この2つのイベント以外では、他に見たことがない)」と思った。

そして、九段下を下りつつ、さらに考えた。うなぎを喰らわす為の、このキャッチというか、刷り込みは、つくづくすごいなあと。
何百年も脈々と行き続けているのだから。作ったのは、平賀源内(1728-1779)(!彼も饂飩を喰らっていたのだろうか…)といわれている。

どういう背景で生まれてきた言葉?か知らないけれど、きっと、こんな暑い時期に、あのしつこい、油こいものを喰らわせるのだから、本来、売り上げが落ちる時期だったのではないだろうか。
そんな時期だから、逆に食べて元気になろう的な刷り込みに成功したのでは。

この時期、関東では、梅雨をおえて、夏を体感し始めころに、この日を迎えることがおおい。
その暑さを油ののった食い物で、乗り切ろうとする姿勢が、力には力で押さえるという強引な感覚や食事が持っている風景のようなものとあいまって、江戸の人の心意気にあったのかもしれない。

ブランド作りという観点から考えてみると、この刷り込み方、今日の浸透ぶりは、興味深い。応用できるかわからないけれど、こういう感覚?考え方?ノリ?で、たまには、考えてみたいもの。

|

« 樽あけのSPITFIREはうまいぞ | トップページ | 政治をしなさい »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/11100/1021577

この記事へのトラックバック一覧です: 呼び込み、コンビニ:

« 樽あけのSPITFIREはうまいぞ | トップページ | 政治をしなさい »