地域ブランドを商標に
昨日(05/02/04)の日経の記事に、地域ブランドの商標登録の認可を緩和していく(つもり)というのがあった。
今までは、特別な場合、条件が許せば登録を認めていたようだが、基本的には、却下していたとのこと。
地域ブランドとは、「大間の鮪」、「長崎ちゃんぽん」、「讃岐うどん」、「(なかがわの)揚げたこ焼き」とか「ふみやのお好み焼き」とか(注:後半二つは、違います。)
で、今後認めるにあたり、事業者の不公平をなくすための、申請者の具体的な判断基準を設けるという。
そりゃそうだわな、同業者が、「元祖」だの「本家」といいかねないし。
その検討中の条件の一例として、それを製造している事業者が半数以上所属している組織であることなどがあがっているという。
それって、その事業者全体「数」を把握するのにはどうやるの?それをだれが、オーソライズするのとか、すごく疑問。
囲みの記事で詳細は触れていなかったけれど、突っ込みどころ満載。
地域ブランドを商標にすること自体を、良いとも悪いとも言い難いが、その基準は実効性が薄い気がするな。
だって、わが地元のうどんやなんて、ほとんどがゲリラ的だから、業界団体があるようにおもえないし、あっても、絶対数が多すぎて、半数に達するような団体はないだろう。それに、そんなもんに加わっていたら、多少なりとも出費があるわけであの値段で出せなくなるやん。それこそ、あほみたいに安いという側面を失って、地域ブランドの輝きを失うやん。
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コメント
製麺業者のあつまりですか。
(香川の場合は店をやっている場合も多いけど)
店舗より卸の組合となると、きな臭さがありますねぇ。
行政と関係が深いということは、先の条件なんか、「調整」の名をかりてどうとでもクリアできますよね。きっと。
どのような形であれ、商標登録してしまうと、良い意味では、他を排除できますが、悪い意味では参入障壁になりかねませんね。
もっと考えると、地元のまじめに取り組んでいるところが、その名前を使えなくなるおそれもありますから、もし、その業界団体が登録すれば、かなりオープンソースなかたちで利用を認めなければ、総スカンになりかねない気がします。
投稿: bard | 2005.02.09 21:50
一般店だけという感じではなく、生麺等の販売をしている割と大手の製麺業者を中心とした団体ですね。そこが讃岐うどん業界を代表するような発言し、県とも密接な関係があるんで、現状と合わないこともある気がします。
投稿: onsen | 2005.02.06 19:10
はじめまして
onsenさんコメントありがとうございます。
一応、組合があるんですね。出身者ももちろん知りませんでした。
100社というと、いわゆる、一般店だけという感じでしょうね。
うどんやだけでも、600~700といわれてますから。
僕自身は、「さぬきの夢」の麺は、風味はありますけど、それほど好きではありません。
普通の(多分、オーストラリア産の)が好きです。
地場の粉で製麺できていた時代のある特定の層は、好きみたいですけど。
投稿: bard | 2005.02.06 00:51
はじめまして。
讃岐うどんに関しては、生麺事業協同組合ってのがありますけど、参加企業は100社程度だそうで、上記の基準には遠く及ばないですね。確か「さぬきの夢」の商標はここがもってたと思います。
投稿: onsen | 2005.02.06 00:30