「うどん、大人、一枚」~映画「UDON」のおもろさと父性~
夏の終わりに話題であった映画「UDON」。
感想を。
最も面白かったのは、劇場に入る前であった。
これこそが、監督が狙っているんちゃうかと思った。
だって、出札(入場券の窓口ね)に赴き、
「うどん、おとな、一枚」
って、言うのだから。
普通は、「かけ(うどん)、大、一つ」とか、「小、一つ」というところよね、うどんときたらさ。
そのうえ、「1800円です」って言われるしさ。「うどん、1800かよ、高っ!」と心のどこかで思うし。
もうシチュエーションコメディーのようだった。言ってて、笑いそうだった。
それがおもろかったところ。後にも先にも。
物語は、うどんが絡んでいるとはいえ、予想をうらぎらないというか、平平凡凡。
まあ、ブームが終わるところをちゃんとみせるのは、真摯だと思うし、何よりも、饂飩への情愛は画面を通して伝わりましたな。
CMでキーとなる、佳いセリフを事前にばら撒きすぎていて、興ざめだし、内容が事前に分かりすぎ。
最近、自分の中でテーマと言うか、気になっているのが、「父性」。弱いんだ。父親像ってのに。
なので、後半途中で、妙に感じ入るところ、泣けてくるシーンがあった。
支離滅裂な感想ですが、以上。
本広監督は、前作である「サマータイムマシン・ブルース」が一番おもろいように思う。
佳作であるが、キャストも良い。
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