駅そばの秘密
訳あって、麺に近い仕事をしている。
この業界は良くできてるなあと感じる。麺というものが、広く普及して生活に根ざしていることを様々な点から感じてた。
商いの裾野が広い。例えが違うけど、ロングテールな感じ。
うどんなりラーメンなり、味やこだわりは別として、場所さえあれば、すぐに始められる業界。
あらゆるパーツの専門会社がある。
セミオーダースーツみたいに、部分単位で数種類から選んでいけば、まずまずの麺を作ること、供することができる。
麺だと、製麺会社から、うどん、そばなどの種類、そして、細さ、タイプなどを選び、スープはスープ専門会社から、スープのタイプを選び、濃縮なのかストレートなのかを選んで、具は何を載せるか決めて(ネギ専門会社すらある!)、それぞれの会社から購入すれば、そこそこ以上のものが出来上がる。
だから、オープンキッチンにせず、集客の見込める場所であればかなり、設備投資も少なくて、粗利が高い商売が出来る模様。
駅そばなんかはスペースが限られていることもあり、フライヤーなど入れられないことが多いので、かき揚げなどの天ぷらすら、製麺所が用意してくれたりするのだ。
麺を湯通しして、温めたスープを入れ、具をのせる。ホテルのブッフェで盛り付けるのと変わらないレベルで始めることも出来る。駅なので物凄く高額に設定はできないけれど、物凄く安価でなくても許される。まあワンコイン位の設定でも十分に儲けが出る。
色々と細かいことを知ると、ほほうと感心することばかり。
駅そばが、物凄くまずいということはあまりないのが、よくわかってきた。まあ、物凄い絶品もないわけだけど。
ただ、物凄く満足感、CP高いは作り出せそうだけど。
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