いちじくのなみだ(3)
その朝、出張帰りに、実家に前夜から立ち寄っていた。
いつも通り早朝起床、やることもないので、先日地元を見直すきっかけともなったお寺の回りまでランニング。
本当にきっかけとなったのは東京でビールを通じて色々と教わってるDさんが地元の地名と今度誕生するブルワリー BBW の名前を発言していたから。
そして、そこを根城に様々な活動をしているMさんと知り合ったから。
そうでなければ、関西に行ったからといって地元に寄り付きもしなかった僕が行くわけがない。
走る。
快晴とは言えないけれど、走るには丁度よい朝。前日の雨が上がって、少し湿気とガスがかっている早朝。
でも幸いなことに湿度はない。適度。
近所の塀が相当低く感じる。
小さい頃は塀に感じてたし、高さを感じてたからこそ、塀の上を歩いたりしたものだけど、首より大分、下にある。
たまに見かけるのは農家のおじいちゃんやおばあちゃんばかり。
お寺から続く参道は古い町並みを少し残しているけれど、おおきく期待してはいけない。昭和の開発宜しく、町全体が保護されてるわけではない。何となく薫る、残っている程度。京都や高山のような保全がされているわけではない。それでも、松平公の威光もあってか、観光資源として、注目されつつある街並。
まだら模様の街を突っ切って走っていくとややお寺よりの中間位の位置にBotanical Beverage Worksがある。
窓ガラスから中を覗くとタンクやらなんやらが無造作に置かれていて、まさに今から作ろうとしているそんな雰囲気と少しだけお店が併設されているような気持ちいい感じの雑然が見てとれた。
後で確認したら、不定期で週一回程度の試験営業はしていた。
4月に来たときには、場所すら決まっていなかったけれど、徐々に立ち上がっていることを実感して、松平公の菩提寺を走り抜け、裏手の池を廻って帰宅。
家の裏の農道から帰宅。
いちじくが鈴なり。
家を建て直したときに伐採したのに何十年か経て復活してる。
いちじくというのは挿し木でも育つというし、原産地は中東で、元来、荒れた土地でも育つ生命力があるというのは本当なんだな。
シャワーを浴びて、朝食を作る。
一息をつく。
テレビもないからスマホ見てるぐらいしかやることはない。
うとうとして、まどろむ。
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