大きな恋のメロディーと小舟(シング・ストリート)
ようやく、観た。
シング・ストリート。
この監督の一作目。
ワンス ダブリン~は、切なくしみじみしていて、実は挑戦的なこともしていてかなり好み。何よりもアイルランドの空気、風景の撮り方がなんとも染みた。
周囲が絶賛していたので、やや期待過多だったのはあるけれど、良作。
予告やスチールから伝わる青春の高校時代のダブリンの街の描写がなんとも期待を高めていた。
あの時のアイルランドを撮ろうと思ったら、結構苦労したはずだけど、あの時がしっかり、撮れていた。
僕はあの時の名残がある頃訪れていたので、その空気に触れたかったし触れることが出来た。
僕の好物の定番の一つはバンドムービーとロードムービー。この掛け合わせなのかなあとなんとなく思っていたけれど、音楽を軸にした青春映画と言うのが、一番しっくり来る。
定義は人それぞれだろうけど。
多分、観る人にとっては、記憶に残る映画になると思う。
とにかく17才の頃のまっすぐでバカな男の子の物語。
影響受けやすかったり、BTTF やプロムに憧れてるところ、ウサギのくだり、細かな笑いもたっぷり。
最後のシーンでは、ウサギが出てなくて成長を示していたり、細かな部分が気になるなあ。
若さの勢いでトロッコじゃなくて、小舟で向かうところも愛らしい。
本当によくあの頃の空気をよくあらわしていたなあ。離婚のくだりなんて、向こうの歴史、法律的な背景の知識も必要だったけど、アイルランドが牧歌な時代のお話。あのあと、先進国に一躍躍り出るわけで、その意味で、本国でもきっと50才前後以降の人から好まれているだろうな。
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