こころに剣士を(The Fencer)~剣で権力と闘えなかったが、こどもたちの心を灯す~
正直、感想・評価に悩んで、いまだ整理できていない作品。
衝撃的な問題作とかではない。
よくある筋ではあるが、名前だけは有名だが、誰も競技の中身を知らないスポーツ、格闘技、フェンシングを題材としたお話し。
そして、感動が期待に比して感動が薄い物語。
なぜだろう。
監督が意図的に、感動物語を避けた感じすらある。
そして、丁寧に説明、進めるべきところを省略してしまって、薄まった印象がする。
実話なのに王道を行かず、ブツギレな感覚。
でも、カメラワークというかカットは美しくて、画に込められた思いはびんびん伝わる。
そして、恋の部分もあるのだけど、不要だったなぁ。
たぶん、そっちに振りたくなかったのか、かなり清潔に描くのだけれど、中途半端だった。
少年少女スポーツものにすれば痛快だったのに。政治的背景、歴史もあって、難しく映るのだろう。
あっ、元フェンサーとしては、原題 The Fencerは、ちょっとあってない気もしました。
あと、ロシアは審判用語もロシア語でやるんだという軽い驚きが。通常、フランス語なのに。ルールもやや現代と違うので、違和感のあるところもありました。
僕の回、15人ほどいたけれど、あの中に、元フェンサーはいなかっただろうな。僕以外には、多分。
間もなく上映終了の雰囲気がでているので、お早めに。
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