道玄坂の角のいつもの片隅の
記憶は不思議だ。
20年ほど前に、アルバイトしていた渋谷で、当時の濃いメンバーで集合となった。もちろん、渋谷。
もう、ほとんど行かない。
行ってみたら、誰かに何かが起きたという訳でもなく、誰かが呑みたいと言い出し、幾人かに声がかかっただけだった。
そんな時、疎遠にしている僕にも声がけしてもらうだけでもありがたいことだなと思ったわけです。
少し遅れる連絡をして、店が決まったら教えてとメールしておいた。
元来、お店を店名ではなくて、地図というか位置関係で覚える僕だけど(なので、店名で誘われても分からないことが多いので悪しからず)、メールには、店名だけ、そして、わかるやろ、と。
わからんわいと突っ込みつつ、何となくどの辺にいるかは分かっているし、何軒か当時からやっているお店に目星をつけて、道玄坂を登りはじめて少したったところの路地の居酒屋へ入ってみたら、はい、当り!
あっ、ここかと。
連絡をくれた彼は悪友で、当時早番だったので、中番中心の僕と入れ替わるように昼食に入り浸っていた居酒屋。
僕も早番に入ると時折行ってたところ。
何となく、当時から残っていておっさんが行けてとなるとそこしかなかったわけ。
だから、このエントリのタイトルの後半は、~片隅の早番がいつも行く居酒屋、となるかな。
メンバーとも話していてどんどん思い出したけれど、夜の部にはあまりいった記憶がなくて、もっぱら天狗だとかお金があると、鳥竹だったなあ、なんて話してた。
唯一覚えているのは、珍しく、夜に何人かで訪れたら、大将が昼間にしょっちゅう行くもんだから、蟹だかなんかをたっぷりおまけしてくれたのを思い出し、それを悪友に話したら、彼も覚えていた(おまえと行ってたのか!)。
懐かしさで、しみじみしながらも、おっさんが話すような内容じゃない下品極まりないことや小学生並の話を沢山話して、渋谷の道玄坂の片隅で肩寄せあって夜がふけていくのでした。
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